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【中古住宅の耐震等級をあげたい!】中古住宅の耐震化って難しいの? テーマ:中古住宅の耐震化と耐震等級について 概要①はじめに
②想定される地震と耐震等級について ③中古住宅と耐震化について ◆まとめ
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想定地震 | 損傷の度合い | 等級1 | 等級2 | 等級3 |
稀に発生する地震 (震度5弱程度) |
構造躯体の損傷の防止 | 損傷しない | 震度5弱の地震の力の1.25倍の力に対して損傷しない程度 | 震度5弱の地震の力の1.5倍の力に対して損傷しない |
きわめて稀に発生する地震 (震度6強程度) |
構造躯体の倒壊の防止 | ある程度損傷するが、倒壊はせず、人命を守る | 震度6強の地震の力の1.25倍の力に対して、倒壊・崩壊しない程度 (損傷はする) |
震度6強の地震の力の1.5倍の力に対して、倒壊・崩壊しない程度 (損傷はする) |
※耐震等級1=建築基準法程度です。
※稀に発生する地震(震度5弱程度):
→耐用年限中(木造だと40年から50年程度)2~3回発生する地震。
※極めて稀に発生する地震(おおむね震度6強程度):
→500年に1回程度の大地震。
※震度7については上限がないので、過去に起こった個別の地震に対して、個別に検討するようになります。
中古住宅の耐震化については、一番いいのは、家全体のバランスを見て、バランスよく補強する耐力壁を配置することです。
等級をあげるにしても、現状では、2000年よりあとに造られた木造の中古住宅でしたら、等級1程度、もしくはそれ以下が多いと思いますから、ある程度予算を見込んでおけば等級3することは可能です。
今までは住みながらの耐震補強工事の場合、住みながらの工事なので工事中の居住空間の確保など制約がかかってきますので、補強個所が限られてきて、等級を3レベルまで上げることは、なかなか難しかったのですが、入居前でしたらそのような制限はかなり無くなります。
※予算については中古住宅のリノベーション費用の記事を参照ください。
結論として、一般的な在来軸組構法’(中古住宅ってどこまで改造できるの?の記事参照ください)のでしたら、
耐震等級3まであげることも可能です。
ただし、場合によっては、基礎も補強する必要がでてきたりして、全体リノベーション費用に占める補強工事金額の割合が大きくなってしまう場合があります。
そのような場合は、費用的なバランスと目指す耐震等級を見直す室用があります。
各耐震等級と費用の件ついては、また別のコラムで記載します。