中古住宅のリノベーション費用

 

 
 
 
 
 


【家の形について】

中古住宅・空き家・平屋家の形って、シンプルな形がベストって言われるよね。
昔の家なんか、屋根がでっかくて、戸袋あって、1階が大きくて2階小さいとか、なんかゴツイよね・・・。


中古住宅・空き家・平屋
そ、そう?結構、古い形にもその地域の環境に対応する意味とかもあるし・・・結構いいかな、みたいな気がしているんだけど。

 

テーマ:

 家の形について

 

概要

 ①はじめに
 ②古い形のメリット
 ③古い形のデメリット
 ④シンプルデザインのメリットとデメリット
 ⑤まとめ

①はじめに

街を歩けばわかるこどですが、近頃に家の形と昔の家の形は大きく変わってきています。
昭和に建てられたよう家は、窓が大きく、屋根も大きく、雨戸に戸袋、そして各窓には庇がついています。かつ一階が大きく、2階は子供部屋が小さく乗るような形となっています。
改修する住宅
 

よくみる典型的な形がこのような形です。2階が小さい家で、昭和の面影が残るような街に見られる家です。



一方で、新しい家の形。とにかくシンプルです。デザインの流れからも好まれるのですが、家を効率的に造るうえでも、シンプルな形のほうが何かと造りやすいものです。
新築の家 形


建築材料も無駄なく使えることが多く、デザインも現代風ですっきりしています。



 


というわけで、現代風
の家の形で決まりだね。だから新築でもリノベーションでも現代風のシンプルデザインにすればいいのです。



ま、待って!・・・まだ話が終わってない。


 

②昔の形のメリット

まず日本は高温多湿で災害が多い国であることを考慮する必要があります。

まず雨を避けて、夏や太陽の日差しをなるべく避け、冬は太陽の日差しをなるべく入れるような形がよくなります。
夏の日差しを考えれば、軒の出が大きいほうが日差しを避けるのには都合がよいことになります。
また開口が大きければ、太陽高度が低い冬の日差しも取り入れやすくなります。
もちろんこれらのことは、太陽の動き、周囲の建物の影を考慮した建物の配置、向きにも影響を受けます。

また雨にあたる外壁もできるだけ保護してあげた方が材料には良いといえます。確かに材料が進歩してきており、雨で汚れを洗い流せるような塗料もでていますが、雨ができるだけかからないに越したことはありません。

また、地震や台風がよく来るので、窓ガラスを台風から守る必要があります。そのためにも雨戸はあったほうが良いといえます。
防犯上も有効であることは、間違いがいないと思います。
もちろん現代ではシャッターがしっかりと設置されている家もあるので、それでも問題はありません。

さらに、屋根勾配が小さい場合ですが、2階の外壁メンテナンスに足場の設置が簡易的にできる可能性があります。
すなわちメンテナンス性がよくなるということです。
メンテナンス性という点では、和室が多いので、天袋の天井や畳が取り外しができて、メンテナンスがしやすいことも昔のタイプの家の最大の特徴です。(このお陰で、調査のときはホント助かっています)このことは、高温多湿の日本の風土を反映しているといえます。

窓についても大きく、室内がとても明るく、冬は暖かい日差しが入ってきます。

まとめると
・軒が大きいので、日差しや雨を避けれるので、外壁の保護や室内環境に寄与する。
・窓も大きく、冬暖かい。
・雨戸があるので、台風対策や防犯対策に役立つ。
・メンテナンス性がよい。
・瓦についても耐久性がある。


③古い形のデメリット

 やはりデメリットとしては、今このような形を造れば、手間がかかり、材料も余分にかかり、同じ面積でもコストアップになることです。

また、建築基準法の改正により、このサイトでも繰り返してでていますが、耐力壁の増加により、窓が大きく数が多いと耐震上、よくないといえます。
おまけに瓦についてもスレート屋根やガルバリウム鋼板に比べると重たいので耐震上はマイナスになります。

また、1階と2階の大きさが異なると外壁の位置が1階と2階でそろわないので、2階の地震力を1階の壁にうまく伝えられないことがあります。

まとめると
・材料的にコストアップする可能性ある
・窓大きく、瓦重たく、耐力壁が上階と下階でそろっていないと耐震上よろしくない。

しかし、このデメリットは、耐力壁の数量、バランス、1階と2階とでそろえるようにプランニングすれば解消できます。

④シンプルデザインのメリットとデメリット

シンプルデザインのメリットは古い形のメリット、デメリットの裏返しになります。
つまり・・・
メリット
・材料が効率的に取れる
・窓少なく、屋根が軽く、耐力壁が1階と2階でそろっているので、耐震上好ましい。

デメリット
 ・軒が小さく、外壁の保護や室内環境に不利。
・雨戸がなく、防災上、防犯上不利。
・洋室は床、天井など開口できなくて、メンテナンス性がよろしくない。

しかし、このデメリットは、外壁塗料の品質向上、シャッターの設置、防犯ガラスの設置、
またメンテナンス性については、点検口の設置をすれば解消可能です。

⑤まとめ

結論としては、古い形でも新しいシンプルデザインでもデメリットは解消可能ということです。
つまり、デメリットをキチンと認識したうえで、それを解消するような設計を織り込んでおけばOKということです。


わかってくれました?


まぁね。コンクリートで古い形の家、造っちゃたりして・・・。

 
 
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