工事監理
設計図を現場に反映させる作業
設計図が完成したら、あとは工事業者に任せればOKではありません。
設計図はあくまで図面。模型、3次元グラフィックスを用いて表現しても現場の方々が見ているのは2次元の図面です。お客様と設計者が検討した結果できた図面の意図を正確に現場に反映させるためにも工事監理がどうしても必要になってきます。
改修工事では、新築と違ってまず解体して劣化状況や収まりなどの現状を確認して、そこから工事を進めていくことになります。
設計者が予測した通りの状況であるならば問題はないのですが、解体してみると思いもよらないこともあります。そんなときは現場で迅速な判断が求められますので解体して躯体の様子が現れたときが工事監理する側として一番、緊張する時です。
工事監理については、国土交通省が出している工事監理ガイドライン策定についての資料もご参照ください。
国土交通省 工事監理ガイドラインの策定について
手順について
設計図書が完成して、工事業者及び工事監理費及び工事金額が決定しましたら、工事が開始されます。
解体工事、基礎工事、木工事、左官工事、電気工事、設備工事、仕上げ工事など各ポイントをチェックしていきます。
基本的に各工事において工事写真は工事業者により記録されていきますが、補強工事などの場合は、細かな収まりが重要なポイントとなることも多く、写真ではチェックしきれないので、現場にしばしば確認にいくようになります。
工事進行状況はメールやラインなどでお客様のもとにご連絡致します。
お客様は現場に来る必要は基本的にありませんが、もちろんご要望があれば安全上の対策を十分した上で来場されることも可能です。
コンセントの位置などは家具を置く場所に影響を及ぼします。かつクロスや塗装の仕上げ工事の前でしたら変更は可能なのことが多いので、仕上げ工事の前に、家具の置く予定の場所を図面とともにメールもしくはお会いして確認していきます。
工事が完了しましたら、工事監理報告書、図面、図面データを設計側よりお渡しします。また、工事業者からの工事写真、取扱説明書ファイル等を受け取っていただきます。
費用について
内容 |
料金 |
工事監理費
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工事費の10%から設計費用を差し引いた額を基準としています。
工事の費用により建物の監理における責任や作業も異なってくるためですが、極端に仕上げ材が高価なものなどの場合は、工事費と工事監理費は比例しないようになり、工事費の10%より安くなる場合もあります。
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工事費が1500万円の場合、設計・工事監理費が150万円となりますので、監理費は、その150万円のうちから設計費用を差し引いた額となります。
ゆえ、例えば設計費が90万円でしたら、150万円-90万円=60万円となり、これが工事監理の費用となります。
補足
なんなくわかりにくい工事監理。工事監理にについての5分程度の簡単な解説動画です。
お時間のあるときにでもご視聴のほどお願いいたします。
メール、電話によるご相談は無料ですので、お気軽にご相談下さい。
