耐震補強・改修・増築・リノベーション・中古住宅・空き家・平屋・用途変更 アパート 一内山建築設計室 一級建築士事務所|東京都 東大和市 立川市 武蔵村山市 日野市 国分寺市 昭島市 国立市 小平市 大田区

 

 
 
 
 
 

地域に若い力が住み続けられるように・・・。

田畑を開発して、新築住宅群が建つ・・・そのような光景が最近とくに増えています。2022年に生産緑地の指定が解除されたということが原因であるばかりでなく、後継者の問題など根深い問題がそこにはあります。またサブリース契約によるアパートも増えています。
一見すると、若い世代が移住してきてくれるので良さそうに見えますが、そこには「若い世代がその地域に住み続けてくれるのか?」という問題は置き去りにされています。
既存の住宅群はどんどん空き家となる一方で、新しい住宅やアパートが増えていくという状況は、建物における新陳代謝ができていないとも言え、既存の建物の生かし方のみならず、どう新しい建物を造っていくべきか?が問われているように思えます。

ここでは、オーナーが直接経営するアパートの新築の計画ですが、いわゆるワンルームアパートであり、周辺の住民もそれほど高齢者ばかりではありません。そのため地域コミュニティがそれほど形成されていなくても生活に支障はでないので、どうしても近隣との接点はなくなりがちです。
そこで地域に住んでいるという感覚、地域への愛着ともいえる感情が得られるよう、南側のみならず、北側にもコミュニティスペースともいえるような場をつくるようにしました。

【建築データ】
建築築年:2025年 新築
建築面積:65.88㎡
延べ床面積:104.34㎡
構造:在来軸組構法
地域:東京都東大和市
全体イメージ

今回については敷地形状が変形していることもあり何回も検討を繰り返しました。
最終的には下記の動画のようにまとめました。

工事完了後


・建物の正面からです。階段と2階の共用廊下に屋根が必要と考えた結果、赤い5本の柱を階段がすり抜けていくのが印象的な感じになりました。
できるだけ南側は開放的になるよう配慮しています。

 

・建物の北側です。通常はデッドスペースに程度にしか使用できないところですが、地域にとっても有意義になるようなスペースを目指しました。
 外部コンセント、外水栓もあらかじめ設置して、柔軟に対応できるように計画しています。

 

1階のオーナー様の部屋です。ステンレスキッチンを入れて、シンプルにまとめています。床は床暖房を入れて、無垢材で仕上げています。


・1階の洗面化粧台です。

・工事中の写真ですが、この建物の特殊な点は1階の床が地面から20センチしか上がっていないことです。
バリアフリーを重視してのことですが、床下のメンテナンスや床下の通気などを考慮して、基礎にはかなりの気を使っています。
床下換気扇も導入しています。

・2階の学生向けの部屋の内部です。
基調はシンプルモダンとしてまとめています。


 
 
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