耐震補強とビルのイメージの一新

 鉄骨造の事務所兼工場のビルを耐震補強工事を実施するとともに外壁・防水の改修工事を行いました。
耐震補強については、主に１階のバランスを補正するために方杖部材を設置しました。
外装についても工事前とは色彩を変えて、イメージを一新することにご協力することができました。

工事前の状況

工事前の外観です。仕様としては、鉄骨造のＡＬＣ版の外壁です。

外観のイメージと仕上げ材を重ね合わせた図を作成して、オーナー様と設計者、工事現場とで完成イメージの共有をできるようにしました。

 工事内容

補強工事

 補強工事の内容として、方杖の設置工事を計画しました。
駐車場に取り付けるため、実際と同じ大きさの模型を厚紙で作成して、検討しました。 

まずは、方杖部材の仮溶接をしました。
 

次に本溶接をしました。火花がかなり出るため、周辺の養生をしての工事となりました。 

 

エアコン工事

防水工事をすることもあり、古くなったエアコンの室外機を撤去しました。
業務用の室外機は重さ７０kg程度あり、作業経路を検討した結果、人手で1階に下すことができないため、クレーンを使っての作業となりました。

塗装工事・防水工事

外壁の塗装の色については、色サンプルではうまく判別が難しかったので、実際に壁にいくつか塗って、検討しました。

シーリング工事は、既存のシーリングより少し太めのサイズにして、施工しました。
　

塗装工事。下地処理の良しあしが仕上げを決めるので、下地処理を入念に行ってもらってます。

防水工事の様子。シート防水では複雑な平面形状には適応が難しいのでウレタン防水も併せて使用。

 工事完成

看板は別のデザイナーの方の仕事でしたが、外壁の色とマッチして、イメージ通りに完成しました。