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中銀カプセルタワー



中銀カブセルタワービル。

交換可能な部材を組み合わすことで、メンテナンスや解体まで考慮した建築です。カプセルを取り替えながら使い続けるという発想は建築を工業製品のように捉えた非常に特徴的な考え方でした。昭和40年代にこのような思考を持ち合わす設計を実現したことは、社会的に見ても先を見越した、とても素晴らしい成果だと思います。                             

実際、当初の見込んだようにカプセルを交換して継続使用することは、技術的・経済的な理由から困難だったようで、劣化が外観からでも見て取れるような状況となっていました。その結果、本体の建物は2022年に解体されることになります。

しかし、中銀カプセルタワービルは「解体=消失」では終わっていません。解体にあたっては一部のカプセルが保存され、修復されたうえで、展示や体験施設として再活用されています。現在では、美術館での展示や、実際に中に入って体験できる施設、さらには宿泊施設としての活用計画も進められており、建築そのものの思想が形を変えて引き継がれています。

保存か解体かで議論が揺れていた建築ではありますが、建築物に工業製品のような各パーツの脱着可能という発想を持ち込んだこのビルは、やはり保存すべき価値の高い存在だと感じます。建物本体は姿を消しても、カプセルが各地で再生・活用されている現在の状況は、この建築の考え方が今なお生き続けていることを示しているのではないでしょうか。

 

 


 

 
 
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