縁側のある南側に開けた和室。伸び伸びとした間取りは日本の良き典型的な空間です。しかし、壁の量が不足するために地震のような横からの力については弱くなりがちな点もあります。既存の空間の良さをいかに残しながら、壁を増やし、補強していけるかが最大の鍵です。耐力壁と耐力壁の間隔がどうしても長くなってしまいがちなので、耐力壁と耐力壁が地震による振動に対して、一緒に働いてくれるように2階床面の補強は欠かせなくなります。 またもともと平屋であった家が2階を増築することも良くあることですが、その際、1階と2階の接合が弱点となるので,地震からの力をうまく流せるように、そこの補強もどうするか?を良く設計段階から考慮する必要があります。