平面的にも立面的にも(2階を建て増し)増築を繰り返しており、接合部が脆弱な部分が散見されました。補助金が得られるためには耐震基準をきっちりとクリアする必要がありますが、クリアする予算がとれませんでした。通常はここで補強工事が止まってしまいますがお施主様は、設計の打ち合わせに何度もお付きあいしてくれました。 結果、耐震基準には至らないのですが、全体の壁のバランスを整え、地震に耐えるのに必要な耐力の7割くらいの力を持てる耐震補強を行いました。 このような補強方法は、中途半端・・・という批判も確かにあります。 しかし、建物の安全率を少しでも上げることが大切・・・という思いをお施主様と共感できたことが大きかったと思います。