木造と鉄骨造の混構造をどう補強するか?
もともとは木造二階建てでしたが、道路側の駐車場スペースの上に鉄骨を一部使用して増築してありました。
駐車場を確保しながらも増築をする場合、過去によくとられた手法です。
1階は駐車場、2階は子供部屋として増築してありましたが、問題は増築部分の1階の柱と梁が鉄骨造であったことでした。
木造と鉄骨では地震の際の揺れ方が違うため、一体となっていると補強設計はかなり困難となります。
この場合の方法として、木造と鉄骨造の部分を分割して考えて、別々の補強方法をとる方法
もしくは、構造自体を改修して、木造もしくは鉄骨造に統一してしまうこと、
この二つのどちらかの方法があります。
ここでは、1階の鉄骨部分を木造に入れ替えることで全体を木造として、補強を行いました。
このような構造体を入れ替えるような工事は、2階の構造体を支える柱を一時的にせよ取り払うので、工事は慎重に進めるようにしました。
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