築年数を重ねた家をどのように再生させるか
築50年の家の耐震補強工事です。
築年数が古くなると建替えか改修か迷いだすかと思います。
建替えるつもりでモデルルームをあちこち回ったり、改修するつもりで概算見積もりをあちこちにとってみたり・・・
情報を集めても、集めても金額が大きいこともあり、決断も難しいものです。
また相続などで親から家を引き継いだ場合などは、思い出のある家を残したい・・・そんな思いもある場合もあります。
一方で建替えると法律的に狭くなってしまったりする場合もあります。
コストだけで考えた場合、一つのざっくりとした基準として、改修の費用が建て替えの6割程度でおさまるか・・・で判断することもできます。
この案件では、1階2階を含めて補強壁を設置しました。
比較的建物が整形であったため、バランスよく耐力壁を設置できました。
また、外壁や室内の一部も改修して、再生をさせていきました。
もともとのプランが整っていたこともあり、耐力壁の配置は決めやすかったのですが、地盤が比較的軟弱な地域でもあったので、補強壁の量を通常よりも割り増しして設計をしています。
軟弱な地盤の地域では、同じ地震のエネルギーでも揺れが増幅されるので、設計段階でも考慮して企画しておくことが必要です。
*画像をクリックすると原寸で表示します。